上部内視鏡検査 (胃カメラ)

内視鏡検査について

胃カメラは食道から胃、そしてその奥の十二指腸下降脚までの観察を行う検査です。当院では、2019年8月に院内の改装を行い、内視鏡室を新設しました。内視鏡機器は大阪労災病院などの総合病院で採用されているものと同じ、Olympus社製の「EVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリート)」を採用しています。経口(GIF-H290Z)と経鼻(GIF-XP290N)の2種類の内視鏡を揃えており、ご希望の方法での検査が可能です。

当院の内視鏡検査(胃カメラ)は以下の2つから選んでいただけます。

苦痛の少ない経鼻内視鏡検査
寝ている間に終わる静脈麻酔下の内視鏡検査

① 苦痛の少ない経鼻内視鏡検査(胃カメラ)について

経鼻内視鏡検査は、鼻から細いスコープを通し、胃へ挿入する内視鏡検査です。経口内視鏡(口からスコープを通す検査)に比べて「オエっ」とする嘔吐反射や不快感などの苦痛が少ないため、これまでの胃カメラ検査で苦しい経験のある方は鼻からの検査をご検討ください。
また静脈麻酔を使用しないので、麻酔をさます時間も必要ありません。検査後すぐに日常生活に戻ることができます

鼻からの胃内視鏡

この部分にスコープが触れにくいため、嘔吐反射が起きにくい

② 寝ている間に終わる静脈麻酔下での内視鏡検査について

経口内視鏡による検査ですが、静脈麻酔を使用しますので、眠っている間に検査を受けていただけます。これまで経口内視鏡検査を受け、苦しかった経験をお持ちの方でも、苦痛が少なく、楽に検査を受けていただけます。
検査後は麻酔がさめるまで1時間ほど院内のリカバリールームで休んでからお帰りいただきます。
麻酔を使用しますから、検査当日は自転車や車の運転はできません。公共交通機関やご家族の方に送迎を依頼してください。
また、麻酔により記憶が曖昧となることがありますので、結果説明は後日に受診して頂くこととをお願いしています。

口からの胃内視鏡

麻酔で眠っているため苦痛を感じにくい

鼻から?口から?麻酔?

経口内視鏡は経鼻内視鏡に比して高画質であり、拡大装置が搭載されているため、約80倍までの拡大観察を行うことができます。NBI:Narrow band imaging(狭帯域光観察)という特殊な光を用いた観察法と組み合わせることにより、早期癌の診断が可能となります。そのため、ヘリコバクターピロリ菌の感染などにより起こる萎縮性胃炎がある場合には、経口内視鏡での検査がお勧めです。

しかしながら経口内視鏡検査には苦痛を伴う方が多いので、当院では静脈麻酔を用いた鎮静下での検査も行なっております。麻酔を使った場合、検査後は麻酔の効き方に個人差がありますが、一時間程度、安全に帰宅して頂ける状態となるまで、院内での経過観察が必要です。また、検査後は一日中、自転車・自動車などの運転はして頂けません。そのため、お仕事で時間が取れない方や、検診で異常を指摘され初めて内視鏡検査を受ける方などは、経鼻での検査を選択されても良いかもしれません。胃カメラをご希望の方は、まずは受診して頂き、症状などの問診をさせて頂いた上で、どのような方法で検査を受けていただくかご相談させて頂きます。ご不明点など詳しくは受診時に担当医にお尋ね下さい。

こんな症状の際に胃カメラ検査をお勧めします

  • 上腹部が痛む
  • 胃の不快感がある
  • 胸焼けがする
  • のどまたは胸のつかえ感がある
  • 吐き気、嘔吐
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘されている
  • 体重が急に減った
  • バリウムによる胃の検診で異常を指摘された
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍になったことがある
  • 肝硬変と言われている
  • 食道がん、胃がんを治療したことがある など

検査で発見される消化器系の病気

  • 胃がん
  • 食道がん
  • 十二指腸がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃ポリープ
  • 十二指腸ポリープ
  • 逆流性食道炎
  • ピロリ菌感染症 など

内視鏡検査の流れ

胃カメラ検査注意事項

検査前日

  • 前日の夕食はなるべく早く済ませるようにしてください。
  • アルコールは控えるようにしてください。
  • 遅くとも午後9時以降は飲食、服薬をしないようにしてください。

検査当日

  • 糖尿病薬やインスリンを普段処方されている方は、低血糖の危険がありますので、内服・注射をしないでください。詳しくは担当医の指示に従って下さい。高血圧の薬などは通常通り飲んで頂いて構いません。
  • 抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を内服されている方は必ず事前に担当医にお知らせください。指示通りに内服や中止をして頂かなければ、検査を行えないことがあります。
  • 午前の検査の方は検査が終わるまで、食事はできません。水・お茶などは1時間前まで飲んでいただいて問題ありません。
  • 午後の検査の方は朝7時まではヨーグルトやスープなど消化に良いものは食べて頂いて構いません。昼食は食べないでください。
  • たばこは吸わないでください。胃液の分泌量が多くなり、検査や診断がしにくくなります。

検査後

  • のどに麻酔がかかっているので、1時間程は飲食、たばこを控えてください。
  • 当日はできるだけ消化の良いものを食べてください

ピロリ菌検査

ピロリ菌検査について

ピロリ菌に感染している方は、萎縮性胃炎を引き起こし、胃癌を発症しやすくなることが分かっています。また胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープなど様々な消化器疾患のリスクが高くなると言われています。
現在、保険診療においてピロリ菌の検査を行うには、内視鏡検査が必須となっています。内視鏡検査にて慢性胃炎(特に萎縮性胃炎)を認めた場合にはこの病原菌への感染が疑われるため、ピロリ菌検査を行うことがとても重要となります。幾つかの検査方法がありますが、当クリニックでは主に尿素呼気試験、血液検査、内視鏡での生検検査を行っています。

尿素呼気試験

検査の精度が高く、かつスピーディーに行えるため、ピロリ菌検査として広く採用されている試験法です。まず息を専用のバッグに吹き込んだ上で、尿素を含んだ診断薬を内服します。それからもう一度、息をバッグに吹き込み、服用前後の呼気に含まれる二酸化炭素の量を比較するのです。
ピロリ菌がいると特定の二酸化炭素が多く発生するため、この数値を測定することによりピロリ菌の除菌が必要かどうか判断できます。

血液検査

ピロリ菌に感染すると、この菌に対する抗体が血液中に産生されます。そのため、血液検査によってこの抗体の量を測定することによってピロリ菌感染の有無を測定できます。

内視鏡検査

内視鏡を用いたピロリ菌の検査方法には、ピロリ菌が産生するアンモニアによる反応を試薬によって調べる「迅速ウレアーゼ法」、胃粘膜の組織標本に特殊な染色をしてからピロリ菌の有無を顕微鏡で確認する「組織鏡検法」、胃粘膜の組織を培養してピロリ菌が増加するか調べる「培養法」があります。

ピロリ菌の除菌

上記の検査により、ピロリ菌の存在が確認された場合、必要な治療を行うことになります。具体的には、胃酸の分泌を抑制する薬剤と、2種類の抗生物質を1週間ほど服用して除菌いたします。現在、保険診療に置いて可能なピロリ菌の除菌療法は一次除菌と二次除菌があり、9割程度の人が成功すると言われています。稀に二次除菌でも除菌不成功となる方がいらっしゃいますが、保険診療外の自費での治療は受けていただくことができますので、ご相談ください。

除菌後の注意

『ピロリ菌は除菌をすればOK』・・・ではありません!ピロリ菌による慢性胃炎が存在する場合、胃癌発症のリスクは生涯続きます。ピロリ菌の感染経路については未だ完全に解明されていません。昔は井戸水をそのまま飲んでいたため、や親から子供(赤ちゃん)に咀嚼したものを食べさせていたことなどが原因とも言われていますが、明らかではありません。概ね、幼少期に感染していると言われており、ほとんどの人が何十年も胃粘膜に炎症が起こっていたことになります。そのため、除菌に成功したとしても、胃粘膜の炎症はすぐには良くならないため、除菌後も内視鏡検査による定期的な経過観察が必要です。胃炎の程度によって1〜2年に一度の定期検査をお勧めしています。胃癌は早期であれば内視鏡での治癒切除が可能です。院長は実際に早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も大阪労災病院にて施行しているため、検査から治療まで一貫して担当することも可能です。定期的な検査をお勧めする上で、楽に検査を受けていただけるよう、当院では経鼻や鎮静での内視鏡検査を行なっています。

ピロリ菌検査

超音波(エコー)検査

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