糖尿病・甲状腺機能異常

糖尿病について

血管中のブドウ糖濃度(以下、血糖値と表記)を下げる作用をもつインスリンというホルモン量の不足や効能減弱により血糖値が高い状態となり、これが続くことで、糖尿病固有の合併症3つ(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害)及び動脈硬化性疾患3つ(狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、下肢動脈硬化症・下肢壊疽)をはじめ、様々な合併症を来す病気が糖尿病になります。

糖尿病には4つの病系があります。

1型糖尿病

インスリンを作る膵臓の細胞が壊れてしまい、インスリンが体内から殆ど出なくなる病気です。インスリン皮下注射の継続が原則必要となります。

2型糖尿病

肥満や過食などでインスリンの効きや出す量が弱まってしまう病気です。内服薬や注射製剤での管理を行います。日本での糖尿病の圧倒的多数を占めております。

その他特定の機序・疾患によるもの

血糖値の維持に関わる臓器の疾患(肝臓の病気/膵臓の病気)や薬剤(ステロイド製剤等)の影響で血糖値が上昇する事があります。

妊娠糖尿病

母胎と胎児をつなぐ胎盤から出るホルモンの影響でインスリンの効きが減弱し、食後血糖値が上がりやすくなります。妊婦健診の経過中にブドウ糖負荷検査が実施され、一定の基準を超える事で診断される病気です。妊娠中に発見または発症した新規の糖代謝異常を指します(元々糖尿病がある人の妊娠は糖尿病合併妊娠と呼びます)。治療にはインスリン製剤を用います。多くの方は出産後に血糖値が戻りますが、妊娠糖尿病を経験された方は、将来の糖尿病リスクが高いことが研究の結果明らかになっています。

症状について

糖尿病になっても症状が必ずしも全員に出ないため、自覚症状が無いまま糖尿病が放置される事も少なくありません。

このような症状の方はご相談を

  • 健康診断などで「血糖値が高い」と指摘された
  • 喉がよく渇く、水をよく飲む
  • 尿の回数が増えた、尿のにおいが気になる
  • 体重が急激に増加、または減少した
  • 最近、疲れやすくなった
  • 満腹感が得られない(いくらでも食べられる)
  • 手足がしびれる
  • 足がむくんできた
  • 皮膚が乾燥して痒い、皮膚に出来物ができやすくなった
  • やけどや怪我をしても、あまり痛みを感じない
  • 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
  • 視力が落ちてきた、目がかすむ
  • 意識が混濁することがある
  • など

現在の状態評価と治療について

血糖値のコントロール状況と罹病期間によりどの程度合併症が進行しているのか、その人その人ごとに異なります。また自覚症状が殆ど無いため、自覚症状のあるなしに頼っていては合併症進行を防ぐことができません。そのため定期的な血糖値とHbA1c値の検査が必要です。

糖尿病の治療

治療は食事療法・運動療法・薬物療法(内服薬・注射製剤)と同じく、患者の皆様が「糖尿病がどのような病気なのか」という知識を学んでいただく事が日常生活を送るうえで非常に重要です。糖尿病と診断された方は治療継続と同時に、可能な限り、入院加療でのインスリン分泌の度合い・合併症の評価を含めた教育入院をご提案しております。

皆様へ一言

糖尿病は現代医学では未だ根治には至らず、長期にわたる継続治療が必要な疾患です。糖尿病と診断された方はそうで無い方と比べ統計的な平均寿命は短いことが報告されております。しかし新規の薬剤開発と並行し、検査機器の性能向上、治療する機器の性能向上があり、早期からの治療介入+合併症管理の質の向上が行われた結果、合併症進行の抑制にて糖尿病でない方との平均寿命の格差がこの30年で10年間の延長が認められ、その差は縮まりつつあります。病気を諦めず根気強く治療を継続していきましょう。

甲状腺機能異常について

甲状腺の病気は意外に多く、男性では50~100人に1人、女性では30~60人に1人の割合と言われております。病気は大きく2つに分かれます。
ひとつが甲状腺の働きの異常(ホルモンが過剰に出てしまう<機能亢進症> と、ホルモンの出が悪くなる<機能低下症>)、 もうひとつが、腫瘍(甲状腺の腺腫やガン)です。
当院では甲状腺機能異常に対して内服加療を行なっております。以下、甲状腺の病気でもっともよくみられる甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症についてお話しをします。

甲状腺ホルモンの量について

甲状腺ホルモンの量は、fT3やfT4という採血検査項目で測定します。このホルモンのバランスは、TSHで調整されています。甲状腺ホルモンとTSHは例えるならシーソーのようにバランスを保っております。つまり甲状腺ホルモンが多ければTSHが減り、逆に少なければTSHが増えます(他の原因で両方のホルモンが減る/増える事もあります)。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが増加する(甲状腺機能亢進症)と、さまざまな臓器の代謝が増える結果、

暑がり/汗かき、疲れやすい/動悸/息切れ、指先の震え、体重が減る/増えない、下痢、神経質な性格になった 等

の症状が出ます。

甲状腺機能低下症

逆に甲状腺ホルモンが低下する(甲状腺機能低下症)と、さまざまな臓器の代謝が減る結果、

寒がり/皮膚の乾燥、下肢のむくみ、体重が増えた/減らない、便秘、意欲低下/無気力な性格になった 等

の、先ほどの甲状腺機能亢進症と逆の症状が出ます。

甲状腺の働きの異常の原因

これら甲状腺の働きの異常は、甲状腺に対する自己抗体ができてしまうことが原因の一つとして挙げられます(抗体が陰性でも発症する場合もあります)。甲状腺に対する自己抗体が甲状腺ホルモンを過剰に産生し、血液中の甲状腺ホルモンが増加している代表的な疾患が、バセドウ病です。

逆に甲状腺からの甲状腺ホルモン産生が低下して、血液中に甲状腺ホルモンが低下する代表的な疾患が、慢性甲状腺炎(橋本病)です。更に、過剰にヨード類の摂取する事でも甲状腺機能低下症が発症することがあります。

バセドウ病・橋本病について

バセドウ病・橋本病は体の免疫状態が変化する状態(例えば出産等)を契機として、発症あるいは増悪することが知られております。症状もハッキリしないことも多く、他の診療科や神経科で発見される場合も少なくありません。病気を悪化させないためにも、早期の発見と治療開始・継続が大切です。早目の受診・検査を心がけましょう。

ピロリ菌検査

超音波(エコー)検査

健康診断

予防接種

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